訪問リハビリとの出会い|病院から在宅へと視野が広がった瞬間訪問リハビリとの出会いは、老健施設での勤務時でした。当時、担当していたご利用者様が退院されることになり、そのフォローアップとして訪問リハビリに関わる機会を得ました。訪問先は山間部にあるご自宅で、舗装されていない細い道や急な坂道が続く厳しい環境でした。実際に訪問してみると、病院でのリハビリとは全く違う視点が求められることを痛感しました。病院や施設では、退院後の生活を想定してリハビリを進めますが、いざご自宅に伺うと、想定とは異なる課題がたくさんあることに驚きました。手すりが必要だと思っていた場所に家具が配置されていたり、リハビリで練習していた動作が実生活では十分に活かされていなかったり。環境に合わせた調整が必要だと改めて感じました。それでも、リハビリの成果が日常生活の中で活かされる瞬間を目の当たりにすることができたときは、とてもやりがいを感じました。もともと回復期の病院で働いていたこともあり、「退院した後、この人たちはどう暮らしていくんだろう?」という関心が強かったのですが、訪問リハビリに携わることで、その答えを実際に知ることができました。病院勤務との違い——訪問リハビリだからこそできる支援訪問リハビリは、病院や施設とは異なる視点でご利用者様の生活に関わることができます。リハビリ室のような整った環境ではなく、実際のご自宅という限られた空間の中で、どのようにリハビリを提供できるかを考える必要があります。例えば、床の材質一つとっても転倒リスクが変わるため、滑りやすいフローリングなら靴下の種類を変える、畳ならどういった履き物が適しているかを考えるなど、環境に合わせた工夫が求められます。また、訪問リハビリではご利用者様と長く関わることができます。病院では数週間から数ヶ月のリハビリが中心ですが、訪問リハビリでは「生活の一部」として支援を続けることができるため、より深い関係を築くことができます。その中で、ご利用者様の生活状況や変化を細かく把握し、必要に応じて福祉用具の選定や環境調整を行うことができるのが大きな魅力だと感じています。病院では「リハビリ室」という理学療法士にとってのホームでリハビリを行いますが、訪問リハビリはご利用者様のご自宅という「相手の生活空間」にお邪魔して行うものです。そのため、接遇や関わり方によって、サービスの継続が左右されることも少なくありません。「病院の看板」ではなく、「自分自身に依頼が来る」という感覚が強く、責任の重さを実感することもありますが、その分やりがいも大きいと感じています。「えん訪問看護」を選んだ理由と成長できる環境・働きやすさ訪問リハビリの仕事に興味を持ち始めた頃、先輩からの声掛けをきっかけに訪問看護ステーションへ転職しました。そして、さらに成長できる環境を求めて「えん訪問看護」へと移ることになりました。前の職場に特別な不満があったわけではありませんが、「もっと自分のスキルを磨ける場所があるのではないか?」と考えるようになったのが大きなきっかけです。実際に働いてみると、想像以上にアットホームな雰囲気で驚きました。訪問看護というと、医療職としての責任が重く、現場はピリピリとした雰囲気なのかと思っていましたが、「えん」はスタッフ同士の距離が近く、看護師やリハビリスタッフ間のコミュニケーションが活発です。ご利用者様に関する情報共有もしっかり行われ、意見が言いやすい環境が整っていると感じました。また、入職後1ヶ月で結婚し、新婚旅行のために1週間ほど休みを取らせてもらいましたが、職場の皆さんが快く送り出してくれました。訪問看護はチームで動く仕事なので、こうした休暇の際にもバックアップしてくれる環境があるのは本当にありがたいですね。1年半の訪問リハビリでの成長——専門性とコミュニケーション力の向上訪問リハビリを続ける中で、病院勤務時代とは異なる多くの学びがありました。特に、理学療法士としての専門性を「生活の中でどう活かすか」を考える力が身についたことは大きな成長だと感じています。病院では設備の整ったリハビリ室での訓練が中心でしたが、訪問ではご利用者様のご自宅という限られた環境の中で、どのように最適なリハビリを提供できるかを考える必要があります。例えば、福祉用具の選定や住環境の調整を含めた支援が求められる場面が多く、その知識や対応力が向上しました。訪問リハビリでは、ご利用者様だけでなく、ケアマネージャーや病院のソーシャルワーカー、他職種の方々との連携が非常に重要になります。初対面の関係者とも円滑にコミュニケーションを取れるようになったことも、自分にとって大きな成長のひとつです。病院では、決まったチームの中で業務を進めることが多かったですが、訪問では関わる人が毎回異なるため、その都度適切な対応を取る力が身につきました。ご利用者様の状態は日々変化するため、臨機応変に対応する力も向上しました。病院勤務時代と違い、訪問では自分の判断が直接ご利用者様の生活に影響を与えるため、より責任感を持って関わるようになりました。この1年半を通じて、リハビリの技術だけでなく、環境調整や他職種との連携、臨機応変な対応力が磨かれたと感じています。訪問リハビリは「生活の中でのリハビリ」であり、支援の在り方がより広がる分、理学療法士としての成長を強く実感できる仕事だと思います。キャリアビジョンとこれからの挑戦——ご利用者様の生活を支えるためにできること訪問リハビリに携わる中で、「在宅で暮らすことを希望する方々が、安心してその選択をできるように支援したい」という想いが強くなりました。高齢化が進む中で、在宅医療の需要はますます増えていくと予想されます。その中で、ただ単にリハビリを提供するだけでなく、住環境の調整や福祉用具の提案、そしてご家族との関係構築など、多角的な視点を持つことが大切だと考えています。「えん訪問看護」では、全国に拠点があるという強みがあります。万が一の引っ越しや家庭の事情があった際にも、他の地域で同じ環境のもと働ける安心感があるのは大きなポイントです。また、会社の成長に伴い、これから新たな店舗やサテライト拠点が増えていくことも予想されます。その中で、個人のキャリアとしては管理職やリーダーとして、チームをまとめる立場にも挑戦していきたいと考えています。訪問リハビリは、一人の理学療法士としてご利用者様に向き合うことが求められる仕事ですが、同時に「組織の一員」として、チーム全体を良い方向へ導いていく役割も重要になってきます。個々の技術を磨くことはもちろん、今後はチーム全体のスキルアップや、より良い職場環境づくりにも貢献していきたいと考えています。求職者へのメッセージ——「えん訪問看護」で働く魅力「えん訪問看護」で働き始めてから、職場の雰囲気の良さや、スタッフ同士の関係性の近さが、この会社の大きな魅力だと感じています。訪問リハビリという仕事は、病院や施設と違い、一人で現場へ向かうことが多い分、職場でのコミュニケーションがとても大切です。リハビリスタッフと看護師の間でしっかりと情報共有ができる環境が整っているため、働きやすさを実感しています。また、「えん」には、仕事だけでなく、スタッフ同士のつながりを深める機会もあります。例えば、月に1回の社食の日は、職場の仲間とおいしい食事を楽しむ時間になっています。普段は仕事に集中していても、こうした機会を通じてスタッフ同士の関係が深まり、より良いチームワークにつながっていると感じます。また、半期に1回の懇親会の費用補助もあり、仕事を離れた場面でもリラックスした雰囲気でコミュニケーションが取れるのも良い点ですね。さらに、社用車の貸与があるため、通勤の負担も軽減されます。訪問リハビリでは、移動が仕事の一部になるため、車の利用が必須ですが、個人の車を使わなくても良いのは、費用面や安全面でも安心できるポイントです。この仕事に向いているのは、「人と話すことが好きな人」「ご利用者様とじっくり関わりたい人」、そして「自分の成長に意欲的な人」だと思います。訪問リハビリは、ただ決められたリハビリを行うだけではなく、その方の生活全体を支える仕事です。そのため、ご利用者様の話をじっくり聞き、必要なサポートを考え、環境に応じた対応ができる柔軟性も求められます。もし、訪問リハビリの仕事に少しでも興味があるなら、求人が出ていなくても、ぜひ一度「えん訪問看護」の職場を訪れてみてください。実際に働くスタッフの雰囲気や、職場のリアルな環境を知ることで、「ここで働きたい」と思えるきっかけが見つかるかもしれません。僕自身も、求人が出る前に話を聞きに行きましたが、そのときの印象が入職の決め手になりました。「えん訪問看護」では、働く環境が整っているだけでなく、成長のチャンスも多い会社です。ぜひ、気軽に足を運んで、実際の雰囲気を感じてもらえたらと思います。